考え事

風が吹けば桶屋が儲かる

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風が吹けば桶屋が儲かる。
一見関連が無さそうな現象にも因果関係があるという諺。

自分の行為がもたらす結果について、その責任をどう考えますか?
例えば、他人を殴って怪我をさせ、傷害罪で捕まる。
このような原因と結果が直接に結び付くものについての行為と責任は分かりやすい。

次に、例えば
屋外で刃物を使い雑草を除去していたが、喉が渇いたので飲み物を屋内に取りに行った。
戻ってくると、置いていた刃物は誰かに持って行かれていた。
実は通り掛かりの人が刃物が放置されていると思い、警察に届けようと持って行っていた。
警察に届けに行く途中 その人は公園に用をたすためトイレに入った。
その際刃物を手洗い場に置いて用を足した。
手を洗い、刃物を持って行こうと思ったら そこに刃物は無かった。
誰かに持って行かれてしまったようだったが、しょうがないかとそのまま帰った。

その夜、近所で刃物による通り魔事件があったことがニュースで流れる。
「雑草を刃物で除去していた人」「刃物が放置されていると思い警察に届けようとした人」双方とも
自分が刃物を置きっ放しにしなければ、近所の通り魔事件は起こらなかったのだと深く責任を感じてしまった。

実際には、二人が気にしていた刃物は、全く別の人によって警察に届けられており、通り魔事件とは無関係であった。

話しは変わりますが、よくリスク管理では、あらゆる事を想定してそれらの可能性に対応出来るようにすることが求められます。

ここでこんなシチュエーションを考えてみます。
あなたは車を運転中、信号が青に変わった、交差点先は渋滞中のため急いで進む必要はあまり無い。
片側1車線の道、対向車線には右折待ち車両 譲れば対向車線はスムーズに流れる そんな状況です。
そこで あなたは道を「譲る」「譲らない」どちらを選ぶかを考えます。

・道を譲り対向車の道程はタイミングも良く信号にも引っかからずスムーズに進む。しかし信号無視の車に横から突っ込まれる事故に巻き込まれてしまうかもしれない。
・道を譲らず対向車の道程はタイミングも悪く信号に引っかかってばっかりいる。しかし信号無視の車に横から突っ込まれる事故には巻き込まれないで済むかもしれない。しかし、信号に引っかかってばかりいるイライラと早く着きたいという思いから黄色から赤信号に変わった際に無理に交差点を渡ろうとして他車の横に突っ込んでしまう事故を起こしてしまうかもしれない。

リスクを考えすぎると、結果に対する自己の行動・言動との因果関係が例え1兆分の1、1京分の1以下であっても責任を感じてしまう事につながる。更に厄介なのは責任を感じる対象は実際に起こった事実のみではなく可能性として起こってもいない事象をも含んでいることだ。

このような状況に陥った際、私自身はこう考える
・可能性としては Aを選んでもBを選んでも、両方に「悪い事・望まない事」が起こり得る。
・私自身が直接かかわる行為はAもしくはBという行為(はたまた別の行為)
・結果にかかわる行為は、私の行為以外に無限に存在している。
・私以外の無限の他者の行為が与える結果への影響を私自身知りえない。
・私自身が具体的に知りえる可能性を基にして作為・不作為を含め自己の行為を判断する。

結局は、その時の状況において自己の持つ知識や記憶や能力などを総合的に判断して行動する。
そして、後悔しないよう知識や能力を備えようと思いながら ある程度自由に生きていくしかないと思っています。

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