スピッツさんの「君は太陽」の歌詞を私的に解釈していきたいと思います。
歌い出しに「あきらめた」とつぶやいてみたとありますが
何をあきらめたのでしょうか
そして「あきためた」とつぶやくも
「あきらめきれないこと」があったりと
何をあきらめられないのでしょうか
「あきらめられないこと」について
訳を知って 小さくまとめてみたり
でも「君」は納得せずに口をへの字にしている
ここで自分以外の「君」が登場します
あふれだしそうで よくわからない感情
そんなもやもやした気持ちの中、突き動かされる衝動
その衝動にまかせて突き進む まるで斜めった芝生転がって行くように
その速度は とても心地よく 止めたくない
「理想の世界」じゃないけど「大丈夫そう」
渡れない濁流を前に 途方に暮れ 闇にはまる
しかし「固く閉じた愛」を「君」は輝いて開く
ここでタイトル「君は太陽」の意味が明らかになる
「君」は太陽のように輝き、閉ざされていた愛を開く
想像上のヒレで泳いでいく…精神世界の海を泳ぐことの比喩
ヒリリと痛い昔の傷 …もがき苦しんでいた過去の痛みは消えない記憶
そして「憧れの岸」にたどりつける
「憧れの岸」とは「彼岸」それは「覚り」の地
色づいた果実は「憧れの岸」が近づいていることを
機が熟する気配、恍惚の光が差し込み始めたことを
暗喩しているように思われます。
まとめ
スピッツさんの「君は太陽」は「覚り」の曲
「君」は「第一の不動の動者」であり簡単に言えば神のような存在
色々と悩み・苦しんで来て 自分なりに答えを出せたと思ってみたけれど
もっと先の世界があることを「君」は教えてくれた
「君」を追いかけて辿り着いたと思ったけれど
出逢えたのは「神様の偽者」だった
けれども、それでもいい
「理想の世界じゃないけど」大丈夫そうだから
人は求めても「第一の不動の動者」になることは出来ない
それでも求め、諦めきれずに闇にはまっていく
そんな闇から抜け出されてくれるのは「太陽のような君」
「君」は「第一の不動の動者」のよく似た偽者
そんな よく似た偽物の「君」は「第一の不動の動者」と自分を繋ぐ者
そう「理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで」