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スピッツさんの「チェリー」を私的に解釈

スピッツさんの曲と言えば「チェリー」が最初に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。そんな有名な「チェリー」を私的に歌詞解釈していきたいと思います。

君を忘れない 曲がりくねった道を行く
産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂
二度と戻れない くすぐり合って転げた日
きっと想像した以上に 騒がしい未来が僕を待っている

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて

こぼれそうな思い 汚れた手で書き上げた
あの手紙はすぐにでも捨てて欲しいと言ったのに
少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて
今 せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

どんなに歩いても たどりつけない 心の雪でぬれた頬
悪魔のふりして 切り裂いた歌を 春の風に舞う花びらに変えて

君を忘れない 曲がりくねった道を行く
きっと想像した以上に 騒がしい未来が僕を待っている

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて
ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

引用元:スピッツ「チェリー」 作詞:草野正宗

「チェリー」とは、「サクランボ」や「桜」をさす言葉です。
桜の季節は春、スピッツさんの「春の歌」にも通する点があるのでしょうか
「サクランボ」は、桜が散った後につける実 小さな「結実」を暗示してるかとも思う
そして 2つ結ばれた「サクランボ」のイメージは、「君」と「僕」にも繋がる
「君」と「太陽」という詞から「君は太陽」にも通ずる点もあるのでしょうか
詞にある「君」とは 覚りに向かう道の心の中に現れた同行者

曲がりくねった険しい道を進む「君」と「僕」
そんな辛くとも 二人で歩んだ楽し気な日々
もう戻ることの無い そんな思い出を胸に踏み出すよ
きっと想像以上に騒々しい未来が 僕を待ち受けてる

「産まれたての太陽」=「君」
「夢を渡る黄色い砂」=「僕」
産まれたてだが大きな「太陽」と大いなる夢へ向かう 小さな「砂」

“愛してる”というのは、その対象があることを意味します
その感情を受ける場合でも送る場合でも 心の支えになる物です
そんなささやかな光を ぎゅっと抱きしめる切なさを覚えます

もがき苦しんだその手で 書き上げたやるせない思い
拙き想いは 今となっては歯痒い思い出
未だ新しい生活に慣れないけれど 冷たい水で目をこじ開けるように
無理矢理にでも踏み出し 歩み続けるよ

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“愛してる”の言葉を胸に 何とか歩み続ける
いつかまた 「君」に巡り合える夢でも抱いて

どんなに歩んでも抜け出せず辿り着けない思い
そんな逃げ場もない閉塞感に押し潰されそうになり 濡らした頬

徒に悪ぶって全てを破壊するような幼き心
そんな切り裂いた想いを 春の風に舞う花びらのように昇華させて

君との思い出を胸に 険しい道程を一人歩いてゆくよ
きっと想像以上に騒々しい未来が 僕を待ち受けてる

“愛してる”の言葉を胸に 何とか歩み続ける
遊びも余裕も無く 唯一心に進み続けていた
君に出会い目覚め 開けた心
ズルしても真面目にも 拘りを捨てた新たな心で
何とか生きて行こうと思う
いつかまた 「君」に巡り合える夢を抱いて

 

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Tags: spitzスピッツチェリー意味歌詞歌詞解釈解釈

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