スピッツさんの「スカーレット」を私的に解釈したいと思います。
「スカーレット」とは やや黄味の赤色を表す言葉です。
歌詞の中に「小さな 赤い灯」とありますので、この言葉がこの曲のキーワードと考えられます。
離さない このまま 時が流れても
ひとつだけ 小さな 赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を 暖めて
無邪気なままの熱で引用元:スピッツ「スカーレット」 作詞:草野正宗
「小さな 赤い灯」は微かに燃え続ける心の灯
「無邪気」とは 拙きも 純粋で清らかな決意
そんな清らかで微かな熱は二人を暖めてくれる
乱れ飛ぶ声に かき消されて
コーヒーの渦に溶けそうでも
ゆらめく陽炎の向こうから
君が手を伸ばしたら引用元:スピッツ「スカーレット」 作詞:草野正宗
乱れ飛ぶ声に 惑わされて
行き先も見失い どうにかなりそうな時でも
ゆらめいて微かに映る
君へと繋がる一筋の光
離さない優しく抱きしめるだけで
何もかも忘れていられるよ
ほこりまみれの街で引用元:スピッツ「スカーレット」 作詞:草野正宗
そんな微かな望みの光を
見失わずそっと感じるだけで
こんな世俗的な日常の中でも
清らかな心のままでいられる
誰にも言えずに 夢見ていた
くずれ落ちそうな 言葉さえ
ありのまま すべて ぶつけても
君は微笑むかな…引用元:スピッツ「スカーレット」 作詞:草野正宗
届くはずもない世界を夢見ていた
築き上げられた世界は
何かの拍子に いとも簡単に消えてしまう
不安な思いをすべて吐露してしまっても
優しく見守り続けてくれるだろうか
離さない このまま 時が流れても
ひとつだけ 小さな 赤い灯を
守り続けていくよ
喜び 悲しみ 心ゆがめても
寒がりな 二人を 暖めて
無邪気なままの熱で引用元:スピッツ「スカーレット」 作詞:草野正宗
不安げにも灯し続けてきた
この微かな光を
これからも消さぬよう ただ生きていく
世知辛い世の中で 心傷めながらも
無邪気で清らかな心の熱で暖め続けていくよ
まとめ
スカーレットは 心に灯った「小さな 赤い灯」
「覚り」の境地へと共に歩んで来た空想の同行者
すぐに消えて無くなりそうな 幻の「君」
脆く儚い幻に支えられて生きていける
清らかな「覚り」の心の熱で暖めながら