Categories: King Gnu

King Gnuさんの「白日」を私的に歌詞解釈

King Gnuさんの「白日」

King Gnuさんの「白日」は。TVドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌としてヒットした曲です。そんな「白日」の歌詞について私的に解釈していきたいと思います。

「白日」とは、①照り輝く太陽。②真昼。白昼。③身が潔白であることのたとえ。という意味です。ドラマのタイトルからすると③身が潔白であることのたとえ。というものが一番しっくりくるのかもしれません。

失ったものとは

時には誰かを
知らず知らずのうちに
傷つけてしまったり
失ったりして初めて
犯した罪を知る

戻れないよ、昔のようには
煌めいて見えたとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

人は、時に意図せずに過ちを犯してしまう
そして失くして初めて後悔の念に苛まれる
失ってから気付いても もう遅い
煌いて見えたとしても もう戻れない

どんなに険しい道だとしても
踏み出し進まねばいけない

正しい事ばかり言ってられない

今の僕には
何ができるの?
何になれるの?
誰かのために生きるなら
正しいことばかり
言ってらんないよな

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

煌いた過去を失ってしまった僕には
何が出来るだろうか
何になれるだろうか
自分が正しいと思うことを追い求めて来た
独りよがりに生きて来てしまったようだ
誰かのために生きようと思うならば
独りよがりの正しさを
声高に言ってる場合じゃない

春風が吹くだろう

どこかの街で
また出逢えたら
僕の名前を
覚えていますか?
その頃にはきっと
春風が吹くだろう

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

いつかどこかで また逢えたのなら
僕のことを覚えているだろうか
その頃ならば
煌いて見えてた昔の幻影からも解放され
真新しい風に身を任せられるだろう

真っ新に生まれ変わっても

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
へばりついて離れない
地続きの今を歩いているんだ

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
全てを包み込んでくれ
今日だけは
全てを隠してくれ

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

真っ新に生まれ変わったと思っても
すべてリセットされる訳では無い
人生とは過去から連続した時の流れを経て
現在そして未来を生きていかねばならないもの

煌いた過去 それを失ったこと
そんな幻影に縛られた自分を
雪が全てを白く隠すように
隠し忘れさせてくれれば良いのに

もう戻れない

もう戻れないよ、昔のようには
羨んでしまったとしても
明日へと歩き出さなきゃ
雪が降り頻ろうとも

いつものように笑ってたんだ
分かり合えると思ってたんだ
曖昧なサインを見落として
途方のない間違い探し

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

 何も知らずに笑っていたけれど
何かを見落とし間違えたようだ
一瞬で煌いて見えていた過去は
幻影と化し 消え去ってしまった

 間違い探しを 繰り返す日々
どんなに険しくとも 歩き続けねばならない

春風が吹くだろう

季節を越えて
また出逢えたら
君の名前を
呼んでもいいかな
その頃にはきっと
春風が吹くだろう

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

間違い探しを続けて
いつの日か 正解に辿り着いたのなら
煌いて見えてた昔の幻影からも解放され
真新しい風に身を任せられるだろう

首の皮一枚繋がった

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
首の皮一枚繋がった
如何しようも無い今を
生きていくんだ

真っ白に全てさよなら
降りしきる雪よ
今だけはこの心を凍らせてくれ
全てを忘れさせてくれよ

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

真っ新に生まれ変わったと思っても
すべてリセットされる訳では無い
人生とは過去から連続した時の流れを経て
現在そして未来を生きていかねばならないもの

煌いた過去 それを失ったこと
そんな幻影に縛られた自分
首の皮一枚で繋がっている
今にも崩れ落ちそうな心
雪が凍らせるように
そんな僕の心も凍らせてくれ

どっかの誰かに

朝目覚めたら
どっかの誰かに
なってやしないかな
なれやしないよな
聞き流してくれ

忙しない日常の中で
歳だけを重ねた
その向こう側に
待ち受けるのは
天国か地獄か

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

今にも崩れ落ちそうな心
朝目覚めたら どっかの誰かになっていて
すべてを忘れてしまっていたら
どんなに楽なんだろう
そんな事を考えても しょうがないよな

Sponsored Links
スポンサーリンク

雁字搦めに絡まった日常を
ただやり過ごすだけの日々
そんな日々の先には
一体どんな結末が待っているのだろうか

取り返しのつかない過ち

いつだって人は鈍感だもの
わかりゃしないんだ肚の中
それでも愛し愛され
生きて行くのが定めと知って

後悔ばかりの人生だ
取り返しのつかない過ちの
一つや二つくらい
誰にでもあるよな
そんなんもんだろう
うんざりするよ

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

自分が正しいと思っていることが
他人もそう思っているとは限らない
どこかで掛け違いが生じていたとしても
人は人と関わって 生きていかねばいけないと

取り返しのつかない過ちを犯して
途方もない間違い探しを続ける羽目に
そんな過ちなんか誰にでもあること
頭では分かっていても
この途方もなさに うんざりする

全てを隠してくれ

真っ新に生まれ変わって
人生一から始めようが
へばりついて離れない
地続きの今を歩いて行くんだ

真っ白に全てさようなら
降りしきる雪よ
全てを包み込んでくれ
今日だけは
全てを隠してくれ

引用元:King Gnu「白日」作詞作曲:常田大希

 

真っ新に生まれ変わったと思っても
すべてリセットされる訳では無い
人生とは過去から連続した時の流れを経て
現在そして未来を生きていかねばならないもの

煌いた過去 それを失ったこと
そんな幻影に縛られた自分を
忘れようにも どうしても叶わない

雪が全てを白く隠すように
せめて 今日だけでも
隠し忘れさせてくれれば良いのに

まとめ

「白日」は、潔白な自分の喩え そして 照り輝く太陽 また 白昼から連想される白昼夢に関連して詩を解釈したいと思います。

自分の正しいと思う道を進んできたことは「潔白な自分の喩え」
失ってしまった煌いて見える過去は 「照り輝く太陽」そして「白昼夢」

何か世界の原理や真理を求め進んで来た僕は
何かを間違えて 今まで煌いて見えていたものが
幻影として消え去ってしまった

「覚り」の境地に辿り着いたと思った途端に
それは単なる幻影にしか過ぎない事に気づいてしまった

ちょっとした何かを見落としたのか間違ったのか
それは分からないが すべてが変わってしまった

人の世とは そんなものだと知った
知らずにいた方が正しかったのか
それは分かりやしないことだけど

煌いて見える過去の幻影は
今でも輝き続け 僕を悩まし続ける
いっそ知らない人間になって
忘れてしまえたら良いのに
心を凍らせて思考停止させてくれれば
そうもいかないのは分かっている

叶わぬ願いだとは知っているけれど
降りしきる雪が全てを白くするように
せめてほんの一瞬でも
忘れさせてくれればと

哲学が副食

Share
Published by
哲学が副食
Tags: King Gnuキングヌー意味歌詞歌詞解釈白日覚り解釈

Recent Posts

  • Vaundy

Vaundyさんの「踊り子」を私的に歌詞解釈

Vaundyさんの「踊り子」を私的に歌詞…

2年 ago
  • spitz

スピッツさんの「チェリー」を私的に解釈

スピッツさんの曲と言えば「チェリー」が最…

5年 ago
  • 米津玄師

米津玄師さんの「Moonlight」を私的に歌詞解釈

米津玄師さんの「Moonlight」を私…

5年 ago
  • 米津玄師

米津玄師さんの「LOSER」を私的に歌詞解釈

「LOSER」とは、敗者・負け犬・損失者…

5年 ago
  • spitz

スピッツさんの「裸のままで」を私的に解釈

「裸のままで」は1993年発売された通算…

5年 ago
  • spitz

スピッツさんの「スカーレット」を私的に解釈

スピッツさんの「スカーレット」を私的に解…

5年 ago