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欅坂46さんの「アンビバレント」を私的に解釈

欅坂46さんと言えば「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを飾り、普通からの脱却や反逆、別の世界への飛躍を感じさせる印象を個人的に覚えた記憶があるグループです。

今回は、欅坂46さんの「アンビバレント」を私的に解釈していきたいと思います。

アンビバレントとは

「アンビバレント」とは「二律背反」、つまり 相容れない事項や感情がある状態を指す言葉です。
歌詞の中でも「孤独なまま生きていきたい」「だけど一人じゃ生きられない」と相容れない願望と現実が交錯している表現が見受けられます。

夏の恋愛の歌?

夏は恋愛のシーズンとばかりにみんな恋に走るようだけど、それって本当に必要な事なのか疑問に感じながらも ちょっとは興味はあるかもしれない。そんな二律背反的な感情を歌った歌なのでしょうか?
「世の中ロマンスで回っている」と言った後に「人間関係 面倒で及び腰」と他人と付き合いたいけど面倒くさそうと何か言い訳のようにも取れる歌詞です。揺れる想いを表現しているようにも見えます。
アイドルグループが歌う作品であるので、恋愛の歌と言っても良いのだろうがそこは「欅坂46」の7thシングルであることを鑑みると単純な理解は不適であると考えます。

孤高の存在

欅坂46というグループは、デビュー曲の「サイレントマジョリティー」そして不動のセンターとも言われている「てち」こと「平手友梨奈」さんのイメージからみて 他者に迎合せず我が道を進む「孤高の存在」をテーマとしたグループと推察します。
「孤高の存在」として 最初に思い浮かぶのは「神」です。良くも悪くも「平手友梨奈」さんを神格化していると言われるのも その為なのかもしれません。

「アンビバレント」「二律背反」

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干渉されずに自分の世界に引きこもっていたいのに 青空の下でまだ無理をしなきゃいけないのか この相容れない状況は少なからず誰もが共感出来るような状況と言えます。

このアンビバレントは 人間が持つ「精神」と「肉体」が大きく関係してると言えます。他者から離れて孤高の「精神」を求めても、「肉体」を社会から分離させるのはとても困難なことです。

「Blah Blah」からの「覚り」

歌詞中に Blah Blahとありますが ぶらぶらといった宙ぶらりんな感じに聴こえる音ではありますが、「ばかばかしい」という意味があります。
どちらを選ぶか「ぶらぶら」とした迷っている状態、その状況自体が「ばかばかしい」と一蹴しているような捉え方も出来る詩と感じます。

前述のばかばかしい 二律背反の「アンビバレント」な状況を脱するには、
・高次元での「精神」と「肉体」の融合が必要でそれは「覚り」です。
そして、「覚り」に到達するには きっと運命を超えるようなありえない確率が必要で 言い換えると「ちゃんとしてなく」ても「ちゃんとしすぎて」ても「覚り」には辿り着けない。

そんな閉塞的な二律背反からの超越、「覚り」の体得への思いを歌ったのが、欅坂46さんの「アンビバレント」だと私的に解釈してみました。

 

 

哲学が副食

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Tags: アンビバレントてち平手友梨奈意味欅坂46歌詞歌詞解釈私的覚り

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