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華原朋美さんの「I’m Proud」を私的に解釈

「I’m Proud」 華原朋美さんの大ヒット作品です。
作詞・作曲は小室哲哉さんです。

「I’m Proud」を和訳すると「私は誇りに思う」といった感じになると思います。
何を誇りに感じるのかタイトルには示されておりませんが、
歌詞には“いつからか自分を誇れる様になってきたのは”とありますので、そういうことだと思います。
タイトルですから語呂や響き重視で個人的には良いと思います。
むしろタイトルがきっちりし過ぎて、歌詞に広がりや聴き手の想像力を阻害してしまう方ががっかりです。

脱線してしまいましたが、こちらの詩も小室哲哉さん「覚り」に達していることが垣間見られるいい作品だと思います。

“Lonely くじけそうな姿” であてもなく彷徨い
“壊れそうで崩れそな情熱をつなぎとめる何か”
をいつも探し続けている主人公は、どこにも居場所が無く
八方塞がり状態感がかなり漂っております

“会えなさそうで会えそな気がしてたから生きてた...”
“届きそうでつかめない いちごの様に”
“甘く切ない事夜中思い浮かべてた”

「覚り」に達する過程は暗く険しい、しかしそこから抜け出せ 光に照らされる日がいつか来る
そんな感覚を抱きながら ただただ孤独に進むのです 

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そして、「覚り」に達して 自分を誇れる様になった
“きっと あなたに会えた夜から”
ここで言う「あなた」は 「第一の不動の動者」や「神様」のようなもの

光に包まれて 
居場所が無く八方塞がり状態 から
ひとつの揺るぎない居場所を見つける

体中から愛が涙がこぼれていた状態から
愛が溢れ出す状態へと心境が変化する
そして笑顔も泣き顔も、すべての自分自身の感情を現実味を持って感じることが出来る

自分自身が自分自身であることを真に感じ生きていく
生きていけることを「覚り」、そんな自分を 「I’m Proud」

「覚り」 「第一の不動の動者」 「神様」 などを求め彷徨う様相は「恋愛」のそれにも似ており 
作詞家の「恋愛ソング」にカモフラージュされた作品の隠されたメッセージを読み解く
そんなことを妄想しながら勝手に楽しむ音楽鑑賞があってもいいと思います。

言葉は不完全だと よく言われます
全てを完全に伝えることは出来ません
小説にしても詩歌にしても その不完全な言葉を紡いで何かを顕す
本当に言葉って凄いなって思う 今日この頃でした。

哲学が副食

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哲学が副食
Tags: IMPROUD八方塞がり小室哲哉彷徨う恋愛ソング歌詞歌詞解釈第一の不動の動者華原朋美覚り

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