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米津玄師さんの「Lemon」を私的に歌詞解釈

米津玄師さんの「Lemon」は、石原さとみさん主演のドラマ「アンナチュラル」の主題歌で大ヒットした作品です。

「傷ついた人たちを優しく包み込むような曲」を意識して手がけたそうだ。しかしながら、作曲中にご自身の祖父の死をきっかけに 「あなたが死んで悲しいです」という気持ちを吐露する曲となってしまったとおしゃっていました。

それでは、「Lemon」を私的に解釈していきたいと思います。

あなたとの事がすべてが夢ならばどれほどよかったでしょう
あなたと出逢ってしまったから未だに夢見てしまう
また逢えるかと 思い出を探ってしまう

さなかにいる時は気付きもしなかった
その幸せが二度と戻らないことを
あなたを失って初めて知った

こんな気持ち以上に傷つくことは
恐らくないだろうとわかっている

出口を求め彷徨いもがいた軌跡
悲しみや苦しみ そのすべてが愛おしい
苦いレモンの匂いのように
あなたの残像が胸を締め付ける

こんな気持ちを昇華させられるまでは
動けないかもしれない
今でもあなたは私を照らすひかり

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暗闇の中であなたの背をなぞった
その感触が鮮明に残っている

その時感じた深い悲しみやどうしようもない感覚

私の知らないあなたはどれほどの悲しみを背負っているのか
もし あなたが私と同じく涙に暮れていたとしたなら
ちっぽけな悲しみのわたしの事など忘れて下さい

あんなに側にいたのに 幻のように消えてしまった
それから、うまく進めない
まるで切り分けられた自身の半身を失ったかのよう

レモンの苦くも清々しい匂いのように
あなたの感触は鮮明に記憶に刻まれ
それだけがわたしにとって唯一の光

【まとめ】

「第一の不動の動者」との一体化 所謂「覚り」を求めて暗く険しい道程を進んで来た。そのさなかではあたかも「あなた」が傍らにいつもいてくれるような感覚があった。
しかしながら、「覚り」に至ったと感じた瞬間にすべてが幻想であったことに打ちひしがれる。
幻想と消えてしまった「あなた」の感覚は檸檬の匂いのように深く残されている。
たとえ まぼろしであったと知ってしまっても
強烈に残された感覚、それは確かに「わたしのひかり」

「覚り」が「幻覚」であることに気づいた際に心が揺さぶられる様を吐露した詩は他のアーティストでも多く見られるので、これからも勝手に解釈していきたいと思います。

 

哲学が副食

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哲学が副食
Tags: Lemonレモン意味歌詞歌詞解釈第一の不動の動者米津玄師紅白覚り解釈

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