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山口百恵さんの「さよならの向こう側」を私的に解釈

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【※本記事は、2017年9月27日に書かれたものです】
平成の歌姫 安室奈美恵さんが来年9月16日に引退されることを発表いたしました。

25年間第一線を走り続ける安室さん、お疲れ様でした そして これからの一年間

が集大成となる素晴らしい一年間になることをお祈り申し上げます。

さて、平成の前の時代 昭和の歌姫と言えば 「山口百恵」さん

そんな山口百恵さんの引退コンサートで「さよならの向こう側」を歌唱後、白いマイクをステージにそっと置いて去っていったのは有名です。

タイトルは「さよならの向こう側」ですが、歌われている歌詞は「さよならのかわりに」です。

この曲は引退に際しファンに向けた歌という理解も出来ます。

しかし、歌詞の内容を見ていくとファンに対する感謝の気持ちを歌っただけではなく、「覚り」の歌という一面が伺える文言が多々見受けられます。

タイトルの「さよならの向こう側」から考察すると、「さよなら」とは誰もしくは何とのお別れなのかということを最初に考える必要があります。

他の記事でも書いて来ましたが、「覚り」に到達した際の表現の多くが

・幼い頃、生まれる以前から知っていたような感覚に誘われ

・辛く険しい道を孤独に進み辿り着いた

・「神」的なものを追い求めて来たが、実際には「神様の偽者」であった感覚

・「神様の偽者」であったとしても、輝き煌く大切な思い出

・出逢った事で世界が輝き出し愛おしいものだと感じた

・微かな余韻を残し、姿を消してしまった

・こんな経験は、恐らく二度とないだろうと感じる

・思い出の欠片を胸に、この先を生きて行こうと思う

「さよなら」の相手は「神様の偽者」で、その記憶の欠片を胸に生きていくことが「向こう側」

「何億光年 輝く星にも 寿命がある」「一輪の花に 無限の命」という歌詞からは

この世の全ては儚くも美しく永遠で尊いものだと知った、それは「覚り」の感覚を想起させられる

「思い惑う日々」「一人 くじけそうになる 心」という歌詞は、辛く険しい孤独な道程を

「約束無しのお別れです」という歌詞は、恐らく二度とないことを暗に示唆している

単にファンに対する感謝の曲であるならば、「星の寿命」や「花に無限の命」を教えてくれたという表現は、あまりに異様な言葉選びだと言えよう。

作詞家の阿木煬子さんは、この曲を単に「私は引退しますがファンの皆様、今まで支えて下さって本当にありがとうございました」 だけでなく 「覚り」の要素を表現し、より深い歌へと昇華させているのだと感じざるを得ません。

他のアーティストの作品にも同様に 「覚り」を匂わす作品が多くありますので勝手な解釈をご紹介出来れば幸いです。

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